후리가나로 읽는 일본 고전
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こんにちのぶんかのしょもんだい
今日の文化の諸問題
宮本 百合子
宮本 百合子의 今日の文化の諸問題(こんにちのぶんかのしょもんだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,161자 · 16화면
これは疑いもなく武士や貴族が能や円山派の大名好みの絵などを好んだに対して、当時斬り捨て御免の境遇におかれてあった町人がその生活から決して彼らと同じ趣味を持つことができず、独特の文学や音楽、芝居などを作った証拠である。同じ封建時代でも威張るものと、威張られるものとの感情の中にはそれだけあきらかに社会生活における一致しない利害が反映しているのである。
そして、又どういう時代においても利害を異にして対立する階級の文化が、同じ権利で社会の上に現われて来るということはない。必ず当時の支配階級の文化が、独裁的な形態をとって現れるのが常である。有名な源氏物語は藤原時代の封建貴族文化の精華であるといわれているが、あの作品は同じ藤原時代に文盲ではだしで一度び飢饉が来ると道ばたに倒れて飢え死んだ庶民のいかなる心持ちをも反映してはいないのである。文字そのものさえ、貴族に独占されていた。現在の中国がそうである。一九一七年までのロシアの農民の生活がそうであった。土地を独占していた貴族は文化を独占したし、工場と機械とを所有しているものが今日では文化の機関をも独占している事実はもっとも分りやすい形で今日のわれわれの生活の中に現れている。