일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

のぶこ

伸子

宮本 百合子

宮本 百合子의 伸子(のぶこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,543자 · 466화면

아오조라 문고

――しかし……」

「なあに」

「あなたがたには、横尾君や樋口君という人がそんなによく判っていらっしゃるのですか」

珠子まで妙な立場へ引込んだので、伸子は切ない悲しい気で一杯になった。彼女はひずんだ表情になって暫く黙っていたが、やがて思い切ったように珠子に囁いた。

「――私やめるわ、今度は。……折角だけれど……私がやめてもあなたいらっしゃる?」

「私の方は大丈夫よ」

珠子は察しよい気軽さで、元気づけるように伸子の肩に手をかけながら云った。

「じゃあ、その方がいいかもしれないわ、あんなとこいつだって行けるところですもの。よろしく云って置きますよ」

彼女らは入口までつれ立って行った。

「約束があることにしておいて頂戴」

「そうしましょう――」

珠子は歩きながら不意に女らしい、気のよい小声で云った。

「……佃さん、嫉妬があるのね、でもそれだけあの方の愛が強いんだから、あなた幸福ですよ」

伸子は信じない顔をした。すると彼女はさも先輩らしい暖かさと押しつけとで、

「本当ですよ」

と睨む真似をした。

伸子は机の前へ戻った。佃は彼女を見もせず口も開かない。伸子はそういう不自然さに、永く堪えられない性質なのであった。