후리가나로 읽는 일본 고전
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さっかてきしそう
作家的思想
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 作家的思想(さっかてきしそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,717자 · 14화면
その抜け途の技法の一つに、「わたくし」なるものがある。彼の作品のなかには屡々、得体の知れない「わたくし」という者が出て来て、その「わたくし」の眼や口や耳の力をかりて叙述が進められている。この「わたくし」は、或る場合には名前を持つこともあるが、然し決して一個の人物となることがなく、謂わば普遍的な人物であり、第四人称的人物であって、その存在を見せない場合にあっても、大抵その眼はどこかに見開かれている。――この第四人称的な「わたくし」は、人間性探求の文学が発見した創作技法の究極的なものの一つであろう。
ドストエーフスキー的世界から眼を転じて、現在吾々が当面してる文学のことを考えてみよう。ここでは、建設の文学が最も要望されている。建設にも種々あるが、つまりは生活建設の謂であろう。政治上の種々の画策、経済上の種々の改革、信念上の種々の確立など、それが個人的なものと民族的なものと国家的なものとを問わずいやしくも文学の中に於ては、生活という大地に即して考案される。そして更に文学の中に於ては、生活建設と人間性探求とは、生活とか人間とかいう概念が変化しない限りは一体の両面に外ならない。