후리가나로 읽는 일본 고전
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さくがについて
作画について
上村 松園
上村 松園의 作画について(さくがについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,541자 · 11화면
その時代にまだ京都に残っていました花嫁風俗を描いたもので、この絵の着想は、私の祖父が「ちきり屋」という呉服商の支配人をしていた関係から、そこの娘さんがお嫁入りするについて、
「つうさんは絵を描くし、器用だし、ひとつ着つけその他の世話をして貰えないか」
と、ちきり屋の両親にたのまれましたので、その嫁入り手伝いに出掛けた折り、花こうがい、櫛、かんざし、あげ帽子など、花嫁の姿をスケッチし、附添いの母の、前にむすぶ帯までスケッチしたのが、あとになって役立ったのでした。
今ならば美容院で、嫁入り衣裳の着つけその他万端は整うのですが、当時は親類の者が集まってそれをしたものです。
私はいろいろと着つけをして貰っている花嫁の、恥ずかしい中に嬉しさをこめて、自分の体をそれら親類の女たちにまかせている姿をみて、全くこれは人生の花ざかりであると感じました。
そこで、その日の光景を絵絹の上へ移したのですが、華やかな婚礼の式場へのぞもうとする花嫁の恥ずかしい不安な顔と、附添う母親の責任感のつよく現われた緊張の瞬間をとらえたその絵は――明治三十三年の日本美術院展覧会に意外の好評を博し、この画は当時の大家の中にまじって銀牌三席という栄誉を得たのであります。