후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんかん
俊寛
菊池 寛
菊池 寛의 俊寛(しゅんかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,455자 · 35화면
そして、冬が来た。冬の間、俊寛は畑を作ることに、一生懸命になった。彼は、まず畑のために選定した彼の広闊な土地へ、火を放った。そして、雑草や灌木を焼き払った。それから、焼き残った木の根を掘返し、岩や小石を取去った。彼の鉞は、今度は鍬の用をした。道具がないために、彼の仕事は捗らなかった。土人の所に行けば、鍬に似たものがあるのを知っていた。が、報酬なしに土人が何物をも貸さないことを知っていた。が、彼の精根は、そうしたものに、すべて打ち克った。冬の終る頃には、一町近い畑が、彼の力に依って拓かれた。彼に今最も必要なことは、そこに蒔かねばならない麦の種であった。彼は、麦の種を土人が手放さないのを知っていた。彼は、それと交易するために、自分の持物の中で、土人の欲しがりそうなものをいろいろ考えてみた。土人の欲しがりそうなものは、自分の生活にも欠くべからざるものだった。俊寛は、ふと鳥羽で別れるとき、妻の松の前から形見に贈られた素絹の小袖を、今もなおそのままに、持っているのに気がついた。それは、現在の彼にとって、過去の生活に対する唯一の記念物だった。彼は、一晩考えた末、この過去の生活に対する記念物を、現在の生活の必須品に換えることを決心した。