후리가나로 읽는 일본 고전
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しなののやまめのみりょく
信濃の山女魚の魅力
葉山 嘉樹
葉山 嘉樹의 信濃の山女魚の魅力(しなののやまめのみりょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,397자 · 5화면
私が今住っている処は、東に南アルプス山系の仙丈ヶ岳や、白根山系の山々、など、殆んど年中雪を頂いている、一万尺内外の高山の屏風を遠望し、西には、僅か数里の距離を置いて、西駒山脈、詰り中央アルプスが亙っている。
その間を、諏訪湖に、源を発した天竜河が、うねりくねって流れている。この河からは鯉、鮎、鰻、赤魚、山女魚、等々が釣れる。
私は午前中は読書執筆に費し、午後はその天竜河や、その支流に山女魚釣りに出かけるのだが、この山女魚は、全く意想外の処に住んでいて、釣った人間を驚かせる。
私の釣りは、運動であり、同時に頭の休養なのだから、余り人間と出会わないような、谿流を選んで溯上する。
なるべくならば釣れた方が面白い。が、見物人の沢山いる前では、いくら釣れたって、頭が休まらない。人が見てる前では、釣れても釣れなくても、気を費う。
だから、私は釣堀などで魚を釣ろうとは思わない。そんな風だから、突拍子もない小溝、幅一尺あるかなしの小溝に釣針を流しながら、無心に歩いて行ったりする。
天竜河にしろ、それに流入する支流小溝などみな急流である。
その一尺幅の急流に針を流しながら、ついて行くと、今まで勢よく下って行っていたテグスが上流に向って上ることがある。