후리가나로 읽는 일본 고전
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いだいなるゆめ
偉大なる夢
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 偉大なる夢(いだいなるゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 117,988자 · 234화면
大統領はポケットから大きなパイプを取出し、煙草をつめライターの火を点じた。それを銜えてスパスパやりながら、両手を肘掛けに突張って、不自由な身体を起すと、ヨチヨチと窓際まで歩いて行き、厚いカーテンの合せ目をソッとかきわけて、真暗な庭の芝生を見おろした。
市中の燈火管制は、対外宣伝の意味もあって、この頃ややゆるめられているが、白堊館のまわりは殆んど空襲管制に近い暗さであった。庭のところどころに燐光燈が薄ボンヤリと光っている外は、墨を流したような一面の闇である。目がなれるに従って、その闇の中に闇よりも黒いものが、あちこちに蠢いているのが見分けられる。大統領の身辺を遠巻きにする護衛兵達だ。
ルーズベルトはパイプを銜えたまま、チェッと舌打ちをした。何だか大犯罪者が警官隊に取り囲まれてでもいるような、不愉快な錯覚を感じたからである。廊下には拳闘選手が口をへの字に曲げて立っている。階段にも下の廊下にも数え切れない程の護衛がいる。しかも、今待ち受けている相手というのが、軍の機密局長である。明けっぱなしな大統領は、そういう圧えつけられるような雰囲気が大嫌いであった。