후리가나로 읽는 일본 고전
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びぜんてんいちぼう
備前天一坊
江見 水蔭
江見 水蔭의 備前天一坊(びぜんてんいちぼう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,511자 · 25화면
お綾はその野末源之丞の許へ、小笠原金三郎の御落胤云々、と手紙を以て密告に及んだ。栴檀の木稲荷の絵馬売の老婆に託して、源之丞が射場通いの途中、密と手渡して貰ったのであった。
「容易ならぬ一大事」
早速野末源之丞から、新太郎少将の御耳に入れたのは勿論であった。
四
一方には旅医者奥野俊良。家老職池田出羽に面会して、内密に落胤の事を談じ、表面は浪人御召抱えの嘆願という手筈を定めていたが、生憎その池田出羽が、天城屋敷に潮湯治の為出向いているので、今日か翌日かと日和を見ていた。
こちらには小笠原金三郎。京大阪にも珍らしい美人お綾が、昼間は殆ど付切りで、なにかと心づけてくれるので大喜び。
ではあるが、ここは一番大事なところだと考えた。公然新太郎少将と父子の名乗りは出来ぬかも知れぬが、内密の了解は得て、いずれは池田家へ召抱えられて、分家格で何千石かを頂き、機を見ては又何万石かを貰える様になるのは、分り切っているのであるから、その前に宿屋の娘と馴れ親んでいたなど、少しでも不行跡を認められては工合が悪い。ここが我慢の仕所だと、そういう常識も出る事は出た。