후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
倉田 百三의 光り合ういのち(ひかりあういのち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,439자 · 263화면
「返事は手渡ししてね。家へよこさないでね」
と言うのであった。母親は少し厳しいらしかった。それに男の子と女の子では保護者が同じようには扱えないであろう。
私も恋の返歌まじりの手紙を書いて、逢った時渡すのであった。大概お宮の裏の林の中で逢った彼女はその手紙をその所では開かずに、懐の中にしまって持って帰って読むのである。そのくせその場では何でもべらべらおしゃべりしたり、からかい合ったり、喧嘩したりするのであった。
が或る日彼女は非常に悲しそうな顔付をしていた。
「どうしたの?」
と訊くと、
「あたし今日とても悲しい話を読んだの」
と言って彼女は昔王女が伊勢の斎宮にお立ちになる時の儀式のことを話すのであった。
「処女のままの内親王様がいよいよ伊勢へ御出発になる時に、天皇は跪いてお別れの御挨拶をなさる皇女に向かって、
『ふたたび都へは帰らせられな』
こうおっしゃって、皇女の髪にお櫛を挿しておあげになるのですって。そのまま一生大神宮さまへお仕えになって、お嫁ぎにならずに、都へもお帰りにならないんですって。……あたしとても畏れ多い、悲しい気がするわ」
私も聞いて深く打たれた。