후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
倉田 百三의 光り合ういのち(ひかりあういのち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,439자 · 263화면
私は彼女に逢いたいためによく勧工場に行った。ああやって番をしてるのは退屈で、つまらないだろうといつも思った。辛い現実というものの力を私は感じた。何故ならその力は私と彼女とが逢って語り合ったり、テニスしたりすることを残酷に妨げたから。
が私を突き動かして、再び学業へ復帰させた動機が、この勧工場の二階で起ったのも不思議であった。
その頃尾道には図書館がなかった。細谷という尾道に二十年も小学校長を勤めた人が、奔走して、ようやく市民のための図書館をこの勧工場の二階に開くことになったのだ。
私は伯父の代理にその開館披露式に出席した。私は図書目録を色々めくって見て、蔵書の貧弱なのに驚いた。殊に新しい文学書や、小説などはまるでないのだ。新井白石の「折りたく柴の記」が私の注意を惹いただけだった。
「これが尾道の唯一の図書館か」
私は今更ながら尾道の文化のプーアなことにいや気がさした。こんな繁華な町でこんなお粗末な学芸施設で済まされる商人達への軽蔑を感じた。私は失望と憤りのようなものを抱いて、列席していた。
来会者も寥々としていた。鬚髪霜のような老校長は沈痛な顔をして、式辞を朗読した。