후리가나로 읽는 일본 고전
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やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
「未熟の弓勢お目にかけお恥ずかしゅう存じます」
「うむ」
と云ったが駿河守は牀几に掛けたまま動こうともしない。何やら考えているらしい。
「源兵衛、源兵衛」
と急に呼んだ。弓道師範の佐々木源兵衛小腰を屈めて走って来た。
「的をここへ持って来い」
「はっ」と云うと源兵衛は、扇を上げて差し招いた。旗の役の小侍は、それと見ると的を捧げ、矢場を縦に走って来たが、謹んで的を源兵衛へ渡す。源兵衛から殿へ奉る。
的を眺めた駿河守は、
「おお」と思わず声を洩らした。「どうだ源兵衛これを見い!」
「はっ」と云って差し覗くと、思わずこれも「うむ」と唸った。矢は五本ながら中ってはいないが、しかしその矢は五本ながら同じ間隔と深さとをもって的の縁を擦っている。
「なんと源兵衛、どう思うな!」
「恐れ入ってござります」
「中てようと思えば中る矢だ」
「申すまでもございません」
「どうだ、印可は確かであろうな」
「いやもう印可は抜いております」
「三蔵とはどっちが上手だ?」
「これは段が違います」
「そうであろう」と頷いたが、葉之助の方へ眼をやると、「さて、お前に聞くことがある。中てずに縁を擦ったは、竹林派に故実あってかな?」