후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
「さようでござるか」とツトはいる。
北山はじめ附き人達は遠慮して隣室へ退ったので部屋には紋兵衛一人しかいない。病人というので褥は離れず、彼は恭しく端座まっていたが、それと見て畳へ手を支えた。
殿の使いとは云うものの表立った使者ではなく、きわめて略式の訪問なのだ。
「いやそのまま」と云いながら葉之助は座を構え、「邸に妖怪憑いたる由、殿にも気の毒に覚し召さるる。拙者今日参ったはすなわち妖怪見現わしのため。殿のご厚意疎略に思ってはならぬ」
「何しに疎略に思いましょうぞ。ハイハイまことに有難いことで……あなた様にもご苦労千万、まずお休息遊ばしますよう」
紋兵衛は静かに顔を上げた。名は互いに知ってはいたが顔を合わせるのは今日が初めて、二人の顔がピッタリ合った。
と、俄然紋兵衛の顔へ恐怖が颯と浮かんだが、
「わッ、幽霊!」と喚いたものである。
「これこれどうした? 幽霊とは何んだ?」
驚いたのは葉之助で、紋兵衛の様子をじっと眺める。
「堪忍してくれ! 堪忍してくれ! 俺が悪かった! 俺が悪かった! ……山吹! 山吹! 堪忍してくれ」
蛇に魅入られた蛙とでも云おうか、葉之助の顔から眼を放さず、紋兵衛は益※(二の字点、1-2-22)喚くのであった、が額からタラタラ汗を流し、全身を劇しく顫わせているのは、恐怖の度合のいかに大きいか