일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やつがたけのまじん

八ヶ嶽の魔神

国枝 史郎

国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면

아오조라 문고

ただ時々思い出し、思い出してはすぐ忘れた。しかるにこの日招かれて来て、そうして彼女に会って見て、そうして彼女から卒直の恋の素振りを見せられて、始めて彼は身を焼くような恋の思いに捉えられた。彼は彼女に唆られたのである。恋の窓を開かれたのである。

彼のような性質の者が、一旦恋心を唆られると坂を転がる石のように止どまるところを知らないものである。……欝勃たる覇気、一味の野性、休火山のような抑えられた情火、これが彼の本態であった。しかし彼は童貞であった。どうして直接に思うことを思う女へ打ち明けられよう。

で、二人は黙っていた。しかし二人は二人とも、相手の心は解っていた。不満ながらも満足をして二人は黙っているのであった。

「これ葉之助、ちょっと参れ」

ある日父の弓之進が、こう葉之助を部屋へ呼んだ。

「は、ご用でございますか?」

「お前近頃大鳥井家へ、足繁く参るということであるが、何んと思って出かけるな?」

云われて葉之助は顔を赧らめたが、

「はい、いえ、別に、これと申して……」

「もちろん、行って悪いとは云わぬ。また先方としてみればいわばお前は恩人であるから、招いて饗応もしたかろう。