후리가나로 읽는 일본 고전
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へいほうしゃ
兵法者
山本 周五郎
山本 周五郎의 兵法者(へいほうしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,184자 · 16화면
それから幾日か経って、光圀はまたかれをつれて庭をあるいた。春のように暖かい日で、枯芝の上には陽炎がゆれ、林のあたりではのどかに小鳥の囀りが聞えていた。泉池の畔を扈従しながら、かれは問われるままに自分の流儀のことを語った。光圀はもともと非凡な力量をもち、小天狗流の刀法にも精しかったので、問いかける言葉はするどく、且つ要点をついたものだった。それゆえ、ゆだんをしてはならぬと思いながら、かれはいつかしら問答に気をとられ、ふっと襲われるようなものを直感したときには、はげしい力で横から突きのめされていた。それは泉池へ架けた橋の上だった、まったくの不意をつかれたかれは橋から池の中へ飛沫をあげて墜ちこんだ。……光圀がひじょうな膂力をもっていたという例として、人と炉端ではなしをしながら、両手の指でわれ知らず火箸を綯い合せてしまったという話が伝えられている、その大力でふいをつかれたのだからまったく手も足も出なかった。頭から水浸しになってあがって来ると、光圀は笑いながら「兵法者には似合わぬゆだんだな……」と云った。かれは閉口したようすで、まことに見苦しい態をごらんにいれて恥入ります、と答えそこそこに御前をさがっていった。