후리가나로 읽는 일본 고전
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はつたびのだいぼさつれんれい
初旅の大菩薩連嶺
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 初旅の大菩薩連嶺(はつたびのだいぼさつれんれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,508자 · 19화면
これが自分等の行手に待ち構えていた多くの失錯の最初のものであった。尤も道の様子が前とは少し変ったことに気が付いて不安を感じたので、左手を覗いて見ると低い窪のようになっている、暗くて良くは分らないが、道らしいものは眼に入らないのに安心して、其儘行程を続けた。なぜここで地図と照し合せて見ようとしなかったのか、吾ながら合点が行かない。
径の導くままに足に任せて辿って行く。行くに従って四辺の様子が銘々の予想とは、如何も甚しく相違していることを誰も気にしているらしかった。夜が明けて見ると山の側面を登って居た。何処だかさっぱり見当がつかないので、幾つかの途方もない説が出たりする、たとえば焼山に踰える峠の南の主脈を登っているのではないかというのは其一例だ。風が寒い。朝食の後やがて幅の広い尾根の頂上らしい所に着いて、南に富士を望み、北に間近く茅処の山を超えて真黒に針葉樹の茂っている山を仰いで、初めて今居る位置が合点された。自分等はつまり野脇の谷に沿うて中双里に登り着いたのである。
ここで北方の山の写真を一枚写すことになって、可なり強く吹きつける寒い北風に曝されながら、浅井君が苦心惨憺してやっとシャッターを切った。