일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょしゅうかいひんき

初秋海浜記

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 初秋海浜記(しょしゅうかいひんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,606자 · 8화면

아오조라 문고

かと思うと、今にひどい暴風雨が襲ってくると、波が砂浜を越して川や沼まで一面の海となり、旅館の庭先まで波頭が届くから、それを見なければ、この外海の様子は本当に分るものではないと、そんなことも話してきかした。それから、善良な笑いで長い眉毛をびくつかせながら、旅館の勝手元の方へ立去っていった。

彼の話の間は気付かなかったが、一人になって眺めてみると、霧は果して一面に濛と湧き返って、それが次第に空へ昇っている。そして鋭い朝日の光が、いつしか横ざまに直射して、蜘蛛の巣の露は消え、その下の叢から虫の声が断続し、裏の松林の中には、晴れやかな小鳥の声が響いていた。

霧は間もなく空中に消え去って、沼の彼方の砂浜には、海鳥の群が舞い飛んでいた。六弥が云った通りに、今日もやはり大漁らしい。方々で、地引網の曳子を呼び集める喇叭が鳴っている。

青々とした空と海、澄みきった日の光、その間を爽かな凉風が、葦の穂先を撫でながら、遠い沖から裏の松林の懐へ、軽快に吹き込んでゆく。単衣一枚に肌寒い思いをしながら、私はいつまでもぼんやりしていた。六弥が云ったように、暴風雨が襲来して庭先まで波頭が来る日まで、ここに滞在していようかなどと、頭の遠い奥で考えながら、また、そういう時にでもならなければ、大儀な身体を動かせそうにもないと、胸の遠い奥で感じ