일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とねのしゃくあゆ

利根の尺鮎

佐藤 垢石

佐藤 垢石의 利根の尺鮎(とねのしゃくあゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,342자 · 13화면

아오조라 문고

一町も下流へ走らねば、掛かった鮎が水際へ寄ってこなかった。

猫滝、芝河原、長つ滝、円石、桜の木方面の釣興も素敵であった。初心のころ、円石の流心で大漁したことは、私の釣りの歴史に特筆したい。芝河原では、不漁のために、鮎の習性について、いろいろ教えられた記憶がある。猫滝は凄い瀬だ。

さらに上流、鳥山新道から棚下、綾戸、中河原、岩本地先などの上流へ遠征する頃には私の友釣り技術もよほど上達していた。綾戸の簗のしも手では、激流に脚をさらわれて、命拾いしたことがある。中河原の岸壁の中腹を、横這いに這うときは、恐ろしかった。ここらあたりでは、七月中旬から八月はじめになると、ほんとうの尺鮎が釣れたのである。

水量は多く川幅は広く、瀬は荒い。非力の私でさえ五間竿の長竿を使わねばならぬのであったが、体力のある職業釣り師は六間竿以上、七間などという、べら棒に長い竿を振りまわしていた。そんな竿でなければ届かないほど、遠い流心に大きな鮎は石の垢を食っていたのだ。

岩本へは、近郷近在から釣り人が集まってきて、甚だ川は賑やかであった。棚下や綾戸は両岸きり立って利根川は峡流をなしているが、岩本地先は割合に広い河原を持ち、割合に足場が楽である。