일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

こくこく

刻々

宮本 百合子

宮本 百合子의 刻々(こくこく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,401자 · 73화면

아오조라 문고

南京虫が出て、おちおち眠られない。

「夏になったらそれこそえらいもんだ。去年ここのところへ」

と、腐れ布団の入っている戸棚わきの柱のわれ目を叩きながら看守が云った。

「イマズをまいたら一どきに八十匹ばし出た」

花曇りの期節が終ると、いつとなし日光の強さがちがって来て、日がのびた。第一房の金網ばりの高窓からチョッピリ三角形に見える青空と、どこかの家の黄色っぽいペンキを塗ったトタンの羽目が落付かない光で反射するようになった。非人間的な無為と不潔さでしずまりかえっている留置場の永い午後、表通りの電車のベルの音がひろく乾いて近づくにつれ波のように通りぬける。

看守は多く居睡りをした。監房の中では男たちがシャツや襦袢を胡坐の上にひろげて、時々脇腹などを掻きながら虱をとっている。

目立って自分の皮膚もきたなくなった。艶がぬけ、腕などこするとポロポロ白いものがおちる。虱がわき出した。虱の独特なむずつき工合がわかるようになった。おや、と思って襦袢を見ると、小さい小さい紅蜘蛛みたいな子虱までを入れると十五匹つかまえる。そういう有様である。

或る日の午後二時ごろ。――一台の飛行機がやって来た。