일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜんしょう

前哨

黒島 伝治

黒島 伝治의 前哨(ぜんしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,857자 · 18화면

아오조라 문고

そして小屋から踊り出た。

犬の群は、なか/\あとへは引かなかった。人間に襲いかゝろうと試みて、弾丸に倒されると、そのあとから、また、別の犬が、屍を踏み越えて、物凄く突撃してくるのだった。彼等は、勝つことが出来ない強力な敵に遭遇したような緊張を覚えずにはいられなかった。

犬と人間との入り乱れた真剣な戦闘がしばらくつゞいた。銃声は、日本の兵士が持つ銃のとゞろきばかりでなく、もっとちがった別の銃声も、複雑にまじって断続した。

危く、蒙古犬に喰われそうになっていた浜田たちは、嬉しげに、仲間が現れた、その方へ遮二無二に馳せよった。

「やア! 有難う、助かった!」

「……」何か日本語でないひゞきがした。

ふと、月かげにすかして見ると、それは、昼間、酒を呉れた支那兵だった。

「有がとう! 有がとう!」

彼は、つゞけてそう云った。

それから、なお、十分間も、犬に対する射撃は、継続された。犬の群は、白い霜の上に落ちたその黒い影法師と一緒に動いて、ボヤけた月に、どうかすると、どちらが、犬か、影法師か見分けがつかなくなったりした。支那兵は、彼等と一緒に、共同の敵にむかったときにもそうするであろうように執拗に犬の群を追いまくった。