후리가나로 읽는 일본 고전
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けんきょう
剣侠
国枝 史郎
国枝 史郎의 剣侠(けんきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,961자 · 310화면
「待て」
「へい」
「何者だ」
「ごらんの通りで……お見遁しを」
「うふ、そうか、おっこち同志か」
「へい」
「行け」
「ごめんなすって」
「これ、待て待て」
「何でございます」
「物騒な殺人者が立ち廻っているぞ。用心をして行くがいい」
「――へい、ご親切に、ありがたいことで。……」
三月が経ち初秋となった。
甲州方面から武州へ入るには、大菩薩峠を越し丹波川に添い、青梅から扇町谷、高萩村から阪戸宿、高阪宿と辿って行くのをもって、まず順当としてよかった。
この道筋を辿りながら、一人の若い武士と一人の娘とが、旅やつれしながら歩いていた。
鴫澤主水と澄江とであった。
父の敵水品陣十郎を目つけ、討ち取って復讐しようという、敵討ちの旅なのであった。
主水と陣十郎との関係は?
従々兄弟という薄いものであって、あの時からおおよそ三カ月ほど前に、飄然と鴫澤家へ訪ねて来て話を聞いて見れば、成程そんな親戚もあったと、ようやく記憶に甦えったくらいで、世話する義理などないのであったが、寛大で慈悲深い庄右衛門は、そういうことにはこだわらず、陣十郎の懇願にまかせ、家へ寄食させて世話を見てやった。