후리가나로 읽는 일본 고전
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げきだん「わらうようま」
劇団「笑う妖魔」
山本 周五郎
山本 周五郎의 劇団「笑う妖魔」(げきだん「わらうようま」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,705자 · 18화면
紙つぶて
時計が十二時を打った時、市造氏は怒りと不安を隠しながら云った。
「でも、なんとかしないと……」
「心配する必要はない。彼女も十六と云えば多少は物の分別もつく年頃だ。いまに何とか云って来るだろう。事情も分らぬうちに騒いだところで仕様がない。――寝よう」
そう云って市造氏は寝室へ去ってしまった。
たとえ警察の力を藉りないとしても、この夜更ではどう捜す方法もない。五郎も仕方がないので寝室へ入ったが、妹は今頃どうしているかと思うと、あらぬ空想が次から次へと浮んできて、ひと晩中いても立ってもいられぬ気持で、殆ど眠らずに夜を明した。
するとその翌朝まだ未明の頃、電話のベルがけたたましく鳴りだした。
紙つぶて
こんな時間の電話、きっとゆき子のことに違いない。そう思った五郎は、階段を走り降りると、胸を躍らせながら受話器を手にした。
「もしもし、こちらは海部ですが」
と云うと、相手は非常な早口で、
「今日午後五時、日東劇場の地下食堂で待つ、大事件だ。必ず待っている」
「――あッ」
例の男の声、橋本の悪戯だと思ったあの声である。しかも文句まで一昨日と全く同じだ。
「もしもし君は誰ですか、用事は」