후리가나로 읽는 일본 고전
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すけごろうよざい
助五郎余罪
牧 逸馬
牧 逸馬의 助五郎余罪(すけごろうよざい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,407자 · 15화면
師匠も今年ゃ丁度だからなあに、あれで落したってわけでげしょう、なんてね、あっしぁお内儀に気休みを言って来ましたのさ」
「四二かい?」
「お手の筋でさあ。だがね、東京の真ん中でせえこう物騒な世の中になっちゃあ、大きな声じゃ言われもしねえが、ねえ、ご隠居、現内閣ももうあんまり長えこたあるめえと、こうあっしゃ白眼みますよ。いえ、まったく」
「国乱れて乱臣出ず、なかと言うてな」と老人は妙な古言を一つ引いてから、「箱根から彼方の化物が、大かたこっちへ移みかえたものじゃろうて」
「違えねえ」
坊主頭は大きく頷首いた。湯水の音が一としきり話しを消す。助五郎は軽石を探すような様子をしてふいと立ち上った。二人の遣り取りが続く。
「宵の口に町を歩いてる人間が、いきなり取って投げられるなんて――」
「まず妖怪変化の業じゃろうな」
「なにさ、それが厄でさあ。もっとも、相手は確かに人間さまだったってますがね、さて、そいつが何処のどいつだか皆目判らねえてんでげすから、世話ぁねえ」
「師匠は何かい、身に恨みでも受ける覚えがあるのかえ?」
老人はこう言いながら湯槽へ沈んだ。
「お熱かござんせんか」