일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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どうりょくかくめいとにほんのかがくしゃ

動力革命と日本の科学者

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 動力革命と日本の科学者(どうりょくかくめいとにほんのかがくしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,399자 · 27화면

아오조라 문고

世の中が十年くらい後戻りした感じがした。

ロンドンは特別な例かもしれないが、とにかくこの印象は、強く残っている。日本における電力開発の歴史については、詳しいことは何も知らないが、世界的に見て、相当早い時期に、水力電気を採り入れたことは、事実のようである。

明治の中期において、水力が電気になるという新しい考えは、今日の原子力発電にも匹敵すべき、革命的なことであったにちがいない。そういう新しい構想を、率先して受け入れて、水主火従という日本の電力問題、すなわちエネルギー問題の基盤を造ったのは、よほど偉い科学者がいたからであろう、と最近までぼんやり考えていた。

ところが先頃松永安左エ門氏が、欧米視察の旅から帰って、たしか東京新聞だったかに書かれた短文『原子力の鬼』を読んで、ひょっとしたら、この考えは間違っていたかもしれないという気がし出した。日本に水力電気を導入したのは、偉い科学者ではなく、科学など知らない実業家だったかもしれないのである。「私は従来電力の鬼とは言われてきたが、これからは原子力の鬼になるつもりだ」というのが、その骨子である。欧米の原子力発電の進捗ぶりを見て、かつて水力発電という革命的な新構想にとびついた壮時の勇猛心が、再び振い起こされたのであろう。