일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きたのしょうじょ

北の少女

小川 未明

小川 未明의 北の少女(きたのしょうじょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 3,032자 · 6화면

아오조라 문고

しかし、しばらくそこを離れていると、なんとなく都へ帰るのがうれしかった。東京にも、たくさんなお友だちがあって、なかには、自分の帰るのを待っていてくれるものもあると思ったからです。

しかし、彼は、ここにいる少女をはじめ、ここへきてお友だちとなった村の子供たちと別れるのが、なにより悲しかったのでした。

「いつ、坊ちゃん帰るんか……。」

「もうじき、帰るの。」

彼女は、このとき、急に、両手を顔にあてて泣き出しました。

「なぜ、泣くの?」と、少年は、少女の顔をのぞきこんだ。けれど、彼女は、だまっていました。泣く声は、だんだん小さくなりました。しまいにはむせぴ声となり、いつしか、それは、波の音に消されてしまいました。

「ねえ、僕帰ったら、手紙をおくれよ。僕もあげるから。」と、少年は、彼女が、やっと顔をあげたときに、いったのでした。

「わたし、字を知らないのだもの……。」

彼女は、はずかしそうに、こういって、また下を向いたのです。

「学校へいかなかったのかい?」

少年は、こう問うと、少女は、顔を赤くしながら、うなずきました。

彼は、東京へ帰ったら、ここへきて、いちばん先にお友だちとなったこの少女へ、手紙を出そうと思ったのも、むなしくなったのを残念に思いました。