후리가나로 읽는 일본 고전
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ほっかいのはくちょう
北海の白鳥
小川 未明
小川 未明의 北海の白鳥(ほっかいのはくちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,010자 · 7화면
上
上
昔、ある国に金持ちの王さまがありました。その御殿はたいそうりっぱなもので、ぜいたくのあらんかぎりを尽くしていました。支那の宝玉や、印度の更紗や、交趾の焼き物や、その他、南海の底から取れたさんごなどで飾られていました。そしてそのほか、古酒のつぼが並べられてあり、美しい女は、花のように御殿にいて王さまのお相手をして、琴や、笛や、妙なる鳴り物の音と朗らかな歌の声は、夜となく昼となく、雲間に洩れたのであります。
王さまは、まったく幸福でありました。かつて、不幸ということをお知りにならなかったのです。ちょうどそのころ、東の国から薬売りが、「これは支那の昆崙山にあった、不老不死の薬でございます。」といって、献上したので、王さまはいままで、年をとり死をおそれていられたのに、幸い不思議な妙薬を得て、その憂いがなくなり、ますます幸福に日をお送りなされていました。なんでもその薬を奉ったものは、莫大のお金を頂いて、どこへかいってしまったそうであります。
するとここに、怪しげなようすをしたものが、この国にさまよってきました。このものは、人間の運命を占って、行く末のことを語るのです。