일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちくまがわのスケッチ

千曲川のスケッチ

島崎 藤村

島崎 藤村의 千曲川のスケッチ(ちくまがわのスケッチ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,668자 · 164화면

아오조라 문고

私は君に雑草のことを話したが、三月の石垣の間には、いたち草、小豆草、蓬、蛇ぐさ、人参草、嫁菜、大なずな、小なずな、その他数え切れないほどの草の種類が頭を持ち上げているのを見る。私は又三月の二十六日に石垣の上にある土の中に白い小さな「なずな」の花と、紫の斑のある名も知らない草の小さな花とを見つけた。それがこの山の上で見つけた第一の花だ。

山上の春

貯えた野菜は尽き、葱、馬鈴薯の類まで乏しくなり、そうかと言って新しい野菜が取れるには間があるという頃は、毎朝々々若布の味噌汁でも吸うより外に仕方の無い時がある。春雨あがりの朝などに、軒づたいに土壁を匍う青い煙を眺めると、好い陽気に成って来たとは思うが、食物の乏しいには閉口する。復た油臭い凍豆腐かと思うと、あの黄色いやつが壁に釣されたのを見てもウンザリする。淡雪の後の道をびしょびしょ歩みながら、「草餅はいりませんか」と呼んで来る女の声を聞きつけるのは嬉しい。

三月の末か四月のはじめあたりに、君の住む都会の方へ出掛けて、それからこの山の上へ引返して来る時ほど気候の相違を感ずるものは無い。東京では桜の時分に、汽車で上州辺を通ると梅が咲いていて、碓氷峠を一つ越せば軽井沢はまだ冬景色だ。