일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちくまがわのスケッチ

千曲川のスケッチ

島崎 藤村

島崎 藤村의 千曲川のスケッチ(ちくまがわのスケッチ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,668자 · 164화면

아오조라 문고

八つが岳山脈の南の裾に住む山梨の農夫ばかりは、冬季の秣に乏しいので、遠く爰まで馬を引いて来て、草を刈集めておりました……」

これは主に旧道から見た光景だ。趣の深いのも旧道だ。

以前私は新道の方をも取って、帰り路に原の中を通ったこともある。その時は農夫の男女が秣を満載した馬を引いて山梨の方へ帰って行くのに逢った。彼等は弁当を食いながら歩いていた。聞いてみると往復十六里の道を歩いて、その間に秣を刈集めなければ成らない。朝暗いうちに山梨を出ても、休んで弁当を食っている暇が無いという。馬を引いて歩きながらの弁当――実に忙しい生活の光景だと思った。

こんな話を私は同行のT君にしながら、旧道を取って歩いて行った。三軒家という小さな村を離れてからは人家を見ない。

この高原が牧場に適するのは、秣が多いからとのことだ。今は馬匹を見ることも少いが、丘陵の起伏した間には、遊び廻っている馬の群も遠く見える。

白樺の下葉は最早落ちていた。枯葉や草のそよぐ音――殊に槲の葉の鳴る音を聞くと、風の寒い、日の熱い高原の上を旅することを思わせる。

「まぐそ鷹」というが八つが岳の方の空に飛んでいるのも見た。