후리가나로 읽는 일본 고전
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せんりがんそのた
千里眼その他
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 千里眼その他(せんりがんそのた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,478자 · 26화면
しかしその後十年にしてマルコニーは、ドーバー海峡を距てる無線通信に成功しているのである。千里眼の場合はこれとは話が量的には著しくちがうが、それでも一旦その可能性が確認された以上は、存否の議論はもはや無意味である。それで千里眼の現象に類似した他の現象を探して、それらを纏めて理論付けをする必要が出て来たわけである。
ところが意外の方面から、有力なその後援者が出て来た。それは動物学者の側からであった。当時我が国の動物学界の権威であった丘浅次郎博士と京大の石川千代松博士とが、昆虫に透視の本能があることを提唱されたのである。それは馬尾蜂という長い針のような産卵管を持った蜂がある。この蜂は樹幹中に棲む天牛の幼虫の体に、樹皮の上からその産卵管を刺し込む習性をもっているが、これは馬尾蜂に千里眼的な透視の本能があって、外から樹幹中の天牛の幼虫の居場所を知るのであろう。こういう本能が人類に再現しないとは言えない。それで千里眼は今まで知られなかった本能の一つであろうという説なのである。
動物学界の権威者たちが、昆虫に千里眼の本能があるといわれる以上、進化論からいっても、人間の千里眼もいよいよ確からしくなって来る。