후리가나로 읽는 일본 고전
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ちどり
千鳥
鈴木 三重吉
鈴木 三重吉의 千鳥(ちどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,951자 · 41화면
小声で歌を謡っている。
「おおい」と言って馬を曳いた男が立ちどまる。藁の男は足早に同じ軒下へ避ける。馬は通り抜ける。蜜柑を積んでいる。
と、
「まあ誰ぞいの」と機を織っていた女が甲走った声を立てる。藁の男が入口に立ち塞って、自分を見て笑いながら、じりじりとあとしざりをして、背中の藁を中へ押しこめているのである。
「暗いわいの」と女がいうと、
「ふふふ」と男は笑っている。打とけた仲かもしれない。
ふたたび藤さんの事を考えつつ行く。初やは事情を知っているかもしれぬ。あれに喋らせてみようかしらと思う。
このあたりはすべて漁師の住居である。赤ん坊を竹籠へ入れて、軒へぶらぶら釣り下げて、時々手を挙げて突きながら、網の破れをかがっている女房がある。縁先の蓆に広げた切芋へ、蠅が真っ黒に集って、まるで蠅を干したようになっているのがある。だけれど、初やに聞くというのは、何だか、小母さんが言わないでいることを蔭へ廻って探るようで変である。聞くまい。知れる時には知れるのだ。自分はなぜこんなに藤さんの事を気にするのであろう。たんに好奇心というにすぎないのであろうか。
この時自分は、浜の堤の両側に背丈よりも高い枯薄が透間もなく生え続いた中を行く。