후리가나로 읽는 일본 고전
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はんのすけしゅうげん
半之助祝言
山本 周五郎
山本 周五郎의 半之助祝言(はんのすけしゅうげん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,997자 · 44화면
釣り場は例の竜神川であった。
いつも来る処とみえて、川柳の茂った流れの岸に、白木で作った腰掛と台が出来ている。そこはむろん堤防の内側で、川床の中央に近い場所だった。半之助は擽ったそうに、脇を向いてにやにやした。
あれだけの大堤防を築造したのに、河原のまん中にこんな物を拵えて、これが流されもせずにいるのがなんとも皮肉にみえたらしい。だが彼はそんなことは云わず、黙って枯草の上に腰をおろした。
図書助は肚を立てたように、午の弁当まで口をきかなかった。魚も本当に釣る気かどうか、下僕に餌を付けさせ、浮木下のあんばいもなにもなく、鈎を放りこみ、思い出したようにあげてみて、餌を替えさせてまた放りこむ。あとはまわりを眺めまわし、もう一人の下僕に煙草をつけさせて喫ったり、また河原で湯を沸かさせて、茶を啜ったり菓子を喰べたりした。
午の弁当のあとで、図書助はふきげんな眼で半之助を見ながら、
「男が容貌のことなど口にするものではないぞ」
と云った。
半之助は平気な顔で、いやにあっさりとやり返した。
「容貌のことであろうとなんであろうと、間違ったことを云う者があれば、それは間違いだと私は云います」