후리가나로 읽는 일본 고전
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なんぼくのとうかいどうよつやかいだん
南北の東海道四谷怪談
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 南北の東海道四谷怪談(なんぼくのとうかいどうよつやかいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,555자 · 34화면
「やろうにもくめんがつかぬ」
「くめんがつかねば、訴え出ようか」
「さあ、それは」
伊右衛門はしかたなしに母親からもらっている墨付を長兵衛にやって帰し、それから竿をあげて帰りかけた。と、前の流れへ杉戸が流れて来たが、それが不思議に立ちあがったので、かけてあった菰が落ちた。其処には水で腐ったお岩の骨ばかりの死骸があった。伊右衛門は恐ろしいので杉戸を前へついた。杉戸は其のひょうしにばったりと裏がえしになった。裏には首へ藻のかかった小平の死骸があった。
九
お袖は山刀を持ってせっせと樒の根をまわしていた。其処は深川法乗院門前で俗に三角屋敷と云う処であった。お袖は直助といて線香を売っているところであった。
淡い冬の夕陽のふるえている店頭には、物干竿にかけた一枚の衣服が風にひるがえり、其の傍の井戸端には盥があって、それにはどろどろになった女物の衣服が浸けてあったが、それは金子屋と云う質屋の手代の庄七が、質の流れだと云って洗濯物を頼んで来ているものであった。お袖は気になることがあるのか樒の根をまわすことをやめて、盥の傍へ往き、
「此の衣服にはどうも見覚えがある、これはたしかに姉さんの」