후리가나로 읽는 일본 고전
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なんぼくのとうかいどうよつやかいだん
南北の東海道四谷怪談
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 南北の東海道四谷怪談(なんぼくのとうかいどうよつやかいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,555자 · 34화면
伊右衛門は長兵衛の知せによって中へ入り、やがて腰の瓢箪の酒を出して飲みだした。伊右衛門は娘に惹きつけられた。
「そなたの名は」
其の時一枚の短冊が風に吹かれてひらひらと飛んで来た。娘はそれを執って、
「わたしの名はこれでござります」
と云ってさしだした。それには、「瀬をはやみ岩にせかるる瀧川の」と百人一首の歌が書いてあった。伊右衛門は頸をかたむけた。
「これが其方の名とは」
「岩にせかるる其の岩が、私の名でござります」
伊右衛門はやがて娘を自由にして帰ろうとした。と、娘がその袖を控えたがその娘の顔はお岩の顔であった。
「あ」
伊右衛門は飛びあがった。同時に伊右衛門の手にしていた鷹が大きな鼠になって伊右衛門に飛びかかって来た。
「さてこそ執念」
伊右衛門は刀を抜いた。そして、無茶苦茶になって其の辺を斬りはらっているうちに、彼の糸車が青い火の玉になってぐるぐると廻りだした。
一二
「これこれ、またおこりましたか。皆がいますぞ、いますぞ」
伊右衛門ははっと思って眼をあけた。伊右衛門はお岩の亡霊に悩まされるので、蛇山の庵室に籠って、浄念と云う坊主に祈祷してもらっているところであった。