후리가나로 읽는 일본 고전
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なんぼく
南北
横光 利一
横光 利一의 南北(なんぼく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,591자 · 40화면
十五
」
「死によったか!」
「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ。」
お霜は小鉢を台所へ置くと、さて何をして好いものかと迷ったが、別に大事な出来事が起ったのでもなく、ただ自分ひとりが勝手に狼狽えているのだと気が附いた。が、その狼狽えたどこかには、常より却って晴やかな気持が流れていたことには彼女とても気附かなかった。
十五
勘次とお霜は直ぐ又安次の小屋へ行った。勘次は初め秋三と顔を合すのが不快さに行きたくはなかったが、それは却って秋三を恐れているようでいけないし、とうとう何時の間に決心したのか自分ながら分らずに、ただ母親に曳かれる気持で小屋へ来た。
「おい、喜びやれ、往生しよったぞ。」
秋三は勘次を見るなり皮肉な微笑を浮かべて云った。
勘次は彼の微笑から曽て覚えた嘲弄を感じると、憤りが胸に込み上げた。が、それを見抜かれるのが不快であった。彼は入口に下っていた筵戸を引きちぎって、
「こんな邪魔物は要らんやろが。」とごまかした。
「伯母やんに訊いてみよ、神棚へでも吊らっしゃろで。」
勘次は秋三を一寸睥んだが、また黙って霜解けの湿った路の上へ筵を敷いて上から踏んだ。
「さアお前らぼんやりしてんと、どうするのや?」