후리가나로 읽는 일본 고전
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なんちしんじゅう
南地心中
泉 鏡花
泉 鏡花의 南地心中(なんちしんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,205자 · 79화면
髪の艶も、色の白さも、そのために一際目立つ、――糸織か、一楽らしいくすんだ中に、晃々と冴えがある、きっぱりした地の藍鼠に、小豆色と茶と紺と、すらすらと色の通った縞の乱立。
蒼空の澄んだのに、水の色が袖に迫って、藍は青に、小豆は紅に、茶は萌黄に、紺は紫の隈を染めて、明い中に影さすばかり。帯も長襦袢もこれに消えて、山深き処、年古る池に、ただその、すらりと雪を束ねたのに、霧ながら木の葉に綾なす、虹を取って、細く滑かに美しく、肩に掛けて背に捌き、腰に流したようである。汀は水を取廻わして、冷い若木の薄もみじ。
光線は白かった。
十六
その艶なのが、女の童を従えた風で、奴と彳む。……汀に寄って……流木めいた板が一枚、ぶくぶくと浮いて、苔塗れに生簀の蓋のように見えるのがあった。日は水を劃って、その板の上ばかり、たとえば温かさを積重ねた心持にふわふわ当る。
それへ、ほかほかと甲を干した、木の葉に交って青銭の散った状して、大小の亀は十ウ二十、磧の石の数々居た。中には軽石のごときが交って。――
いずれ一度は擒となって、供養にとて放された、が狭い池で、昔売買をされたという黒奴の男女を思出させる。