후리가나로 읽는 일본 고전
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なんちしんじゅう
南地心中
泉 鏡花
泉 鏡花의 南地心中(なんちしんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,205자 · 79화면
中の芝居で、あの事がなかったら、幾ら私が無理云うたかて、丸官はんにこの祝言を承知さす事はようせんもの。……そりゃな、夫婦にはならはったかて、立行くように世帯が出来んとならんやないか。
通い勤めなり、別に資本出すなりと、丸官はんに、応、言わせたも、皆、貴方が、美津さんのために堪えなはった、心中立一つやな。十年七年の奉公を一度に済ましなはったも同じ事。
額の疵は、その烏帽子に、金剛石を飾ったような光が映す……おお、天晴なお婿はん。
さあ、お嫁はん、お酌しょうな。」
と軽く云ったが、艶麗に、しかも威儀ある座を正して、
「お盞。」
で、長柄の銚子に手を添えた。
朱塗の蒔絵の三組は、浪に夕日の影を重ねて、蓬莱の島の松の葉越に、いかにせし、鶴は狩衣の袖をすくめて、その盞を取ろうとせぬ。
「さ、お受けや。」
と、お珊が二度ばかり勧めたけれども、騒立つらしい胸の響きに、烏帽子の総の揺るるのみ。美津は遣瀬なげに手を控える。
ト熟と視て、
「おお、まだ年の行かぬ、嬰児はんや。多一はんと、酒事しやはった覚えがないな。貴女盞を先へ取るのを遠慮やないか。三々九度は、嫁はんが初手に受けるが法やけれど、別に儀式だった祝言やないよって、どうなと構わん。