후리가나로 읽는 일본 고전
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なんちしんじゅう
南地心中
泉 鏡花
泉 鏡花의 南地心中(なんちしんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,205자 · 79화면
「これか、」
と投げたように言いながら、衝と、両手を中へ、袂を探って、肩をふらりと、なよなよとその唐織の袖を垂れたが、品を崩して、お手玉持つよ、と若々しい、仇気ない風があった。
「何や、この二条の蛇が可恐い云うて?……両方とも、言合わせたように、貴方二人が、自分たちで、心願掛けたものどっせ。
餅屋の店で逢うた時、多一さん、貴方はこの袋一つ持っていた。な、買うて来るついではあって、一夜祈はあげたけれど、用の間が忙しゅうて、夜さり高津の蛇穴へ放しに行く隙がない、頼まれて欲い――云うて、美津さんに託きょう、とそれが用で顔見に行かはった云うたやないか。」
二十四
「美津さんもまた、日が暮れたら、高津へ行て放す心やった云うて、自分でも一筋。同じ袋に入ったのが、二ツ、ちょんと、あの、猿の留木の下に揃えてあって、――その時、私に打明けて二人して言やはったは、つい一昨日の晩方や。
それもこれも、貴方がた、芝居の事があってから、あんな奉公早う罷めて、すぐにも夫婦になれるようにと、身体は両方別れていて、言合せはせぬけれど、同じ日、同じ時に、同じ祈を掛けやはる。