후리가나로 읽는 일본 고전
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なんちしんじゅう
南地心中
泉 鏡花
泉 鏡花의 南地心中(なんちしんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,205자 · 79화면
「女紅場では、屋台の組も乗込みました。」
「貴女ばかりを待兼ねてござります。」
襖の中から、
「車は?」
と静に云う。
「綱も申し着けました、」と世話人が答えたのである。
「待たせはせぬえ、大事な処へ、何や!」
と声が凜とした。
黙って、すたすた、一同は廊下を引く。
とばかりあって、襖をあけた時、今度は美津が閨に隠れて、枕も、袖も見えなんだ。
多一が屏風の外に居て、床の柱の、釣籠の、白玉椿の葉の艶より、ぼんやりとした素袍で立った。
襖がくれの半身で、廊下の後前を熟と視て、人の影もなかった途端に、振返ると、引寄せた。お珊の腕が頸にかかると、倒れるように、ハタと膝を支いた、多一の唇に、俯向きざまに、衝と。――
丸官の座敷を、表に視めて、左右に開いたに立寄りもせず、階子段を颯と下りる、とたちまち門へ姿が出た。
軒を離れて、俥に乗る時、欄干に立った、丸官、と顔を上下に合すや否や、矢を射るような二人曳。あれよ、あれよと云うばかり、廓の灯に影を散らした、群集はぱっと道を分けた。
宝の市の見物は、これよりして早や宗右衛門町の両側に、人垣を築いて見送ったのである。
その年十月十九日、宝の市の最後の夜は、稚児、市女、順々に、後圧えの消防夫が、篝火赤き女紅場の庭を離れる時から、屋台の囃子、姫たちなど、傍目も触らぬ婦たちは、さもない