후리가나로 읽는 일본 고전
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なんとうたん
南島譚
中島 敦의 南島譚(なんとうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,935자 · 18화면
かのマルクープ爺さんが神様狩の殊勲者だというのである。よく聞いて見ると検挙は大部分島民の密告を利用するのだが、マルクープは其の最も常習的な密告者で、彼の密告によって多くの大ものが捕えられ、老人自身も亦既に相当多額の賞金を貰っている筈だという。尤も、時には私怨から其の信者でない者迄告発して来ることも確かにあるらしいが、と其の知人は笑いながら語った。新宗派の正邪は知らず、とにかく密告という行為は私にとって甚だ不愉快に感じられた。
数日後、マルクープ老人の一寸した誤魔化しに対して酷く私を腹立たせたものは、或いは此の不愉快さだったかも知れぬ。実際、何もそんなに怒る程の事ではなかった。それは、一寸した細工の上の無精と一寸した貪慾とに過ぎなかったのだ。それに対して私は、あとで考えて見て可笑しく思った程むきになって怒鳴り立てた。老人は最早瞼をつまみ上げることも薄笑いを浮かべることも止めて、神妙に、というより呆気にとられたように、私の前に突立っていた。よせばいいのに、私は斯んな事まで言って了ったらしい。金が欲しさに親しい友人迄裏切るような下劣な奴に、もう私の仕事は頼もうと思わぬと。