일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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なんとうたん

南島譚

中島 敦

中島 敦의 南島譚(なんとうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,434자 · 11화면

아오조라 문고

夢の中で、貴き第一長老は惨めな貧しい下僕になるのである。漁から椰子蜜採りから椰子縄作りから麺麭の実取りや独木舟造りに至る迄、ありとあらゆる労働が彼に課せられる。こう仕事が多くては、無数に手の生えている蜈蚣でも遣り切れまいと思われる程だ。其等の用をいいつける主人というのが、昼間は己の最も卑しい下僕である筈の男である。之が又ひどく意地悪で、次から次へと無理をいう。大蛸には吸い付かれ、車渠貝には足を挟まれ、鱶には足指を切られる。食事はといえば、芋の尻尾と魚のあらばかり。毎朝、彼が母屋の中央の贅沢な呉蓙の上で醒を覚ます時は、身体は終夜の労働にぐったりと疲れ、節々がズキズキと痛むのである。毎晩斯ういう夢を見ている中に、第一長老の身体から次第に脂気がうせ、出張った腹が段々しぼんで来た。実際芋の尻尾と魚のあらばかりでは、誰だって痩せる外はない。月が三回盈欠する中に長老はみじめに衰えて、いやな空咳までするようになった。

竟に、長老が腹を立てて下僕を呼びつけた。夢の中で己を虐げる憎むべき男を思いきり罰してやろうと決心したのである。

所が、目の前に現れた下僕は、嘗ての痩せ衰えた・空咳をする・おどおどと畏れ惑う・哀れな小心者ではなかった。