후리가나로 읽는 일본 고전
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なんぽうゆうしん
南方郵信
中村 地平
中村 地平의 南方郵信(なんぽうゆうしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,899자 · 42화면
男はうすら寒げな仕事着のはんてんから、はっきり二本の脛をだしている。男は間もなく坂径をのぼりはじめ、六やんの方に近づいてきたが、袖のなかに両手をつっこみ、すこし猫背で歩いている姿は、まちがいもなく源吉爺さんであった。
この一本松の地蔵さまについては、伝説が残っている。
地蔵さまは昔、O川の上流からこの地方に流れてこられた。流れに浮かんでいる地蔵さまの発見者は同時に二人あった。一人はむかい岸にすんでいる商人で、一人はこの村の百姓の娘であった。二人の間には忽ち拾得権の争いが起きた。両方の岸から、商人と娘とは口汚く罵りあっていたが、そのうち地蔵さまはむっくりと川面に起きあがられた。そして、水面をノコノコと娘の方に歩いてこられた。
人情を解されることが深い、というので、この地蔵さまには今もって参詣者がたえない。いつも派手な色の、ま新しい涎れかけを、必ず二三枚は胸にあてていられる。村の蓮っぱな娘たちが、前かけや、羽織裏などのともぎれで作っては、人知れずお供えするからである。
冬近い午後。
三太は久留米絣の八ッ口の間から両手をつっこみ、鉢の開いた頭を前へつんのめりそうにして、裏庭へでてみた。