일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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なんきょくのかいじ

南極の怪事

押川 春浪

押川 春浪의 南極の怪事(なんきょくのかいじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,508자 · 33화면

아오조라 문고

処に珍らしき物を見、面白き境遇を経て、ついに来りし処はアフリカ西岸のモロッコ国なり、ここより北に行く船に乗じ、ジブラルタル海峡を渡れば、安全にふたたび本国に帰る事を得べかりしに、余はなんたる痴漢ぞや、ほとんど世界の七分の一を経めぐって、余の好奇心はいまだ満足せず、さらに珍らしき場所に到り、面白き物を見んと、モロッコ国マザガン港より一種異様なる船に乗れり、この船は三本マストの帆前船にて、その舷は青く錆びたる銅をもって張られ、一見してよほど古き船と知らる、船長はアフリカ人にて、色は赤銅のごとく、眼は怪星のごとく、灰色の鬚をもって顔の半面をおおわれ、きわめて粗野の人物と見ゆ、その配下には七人の水夫あり、皆土人にて、立って歩まずば、猛獣かと疑わる、しかし性質は案外温順のようなり。

この船は元来真珠取船にて、アフリカの西岸に沿い、南太平洋を渡って、ほとんど人外境とも云うべき南方に向うものなれば、旅客や貨物を載すべきものにあらず、しかるを余はいかにして便乗せしかと云うに、ちょうどモロッコ国マザガン港の桟橋に達せし時、この異様なる船の桟橋に近く碇泊せるがふと眼に入り、傍人にいかなる船ぞと問えば、真珠取りにと明日はこの港を出帆し、世人の知らざる南方の絶島に行く