후리가나로 읽는 일본 고전
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なんがをかくはなし
南画を描く話
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 南画を描く話(なんがをかくはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,968자 · 24화면
そうすると、観者を共同製作者とするための一つの技術は、観者の頭の中にある沢山の線の中の一本をぴんと鳴らしてやればそれで良いので、後は共鳴現象に似た作用で、観者が初めからもっている像が再現され、それが立派な絵に見えるものらしい。
随分独断的な話であるが、南画の秘訣はここにあるということに決めた。こういう妙なしかもぼんやりしたことでも、とにかく何かの手掛りが出来たので、大いに勇気を得て、また勉強を始めることにした。
そういうつもりになって、色々のものをよく見ようとしたのではあるが、勿論肝腎な線がそう簡単に見えるはずはなかった。それでも頭の中の像と実物とを見較べながら、そういう線を探して行くと、時にはそれらしいと気のつくこともあった。しめたと思って早速描いて見ると、勿論思うような形の線にはならない。しかしその方は単に練習の問題であるから、話は簡単である。練習の方もそう時間はかけられないので、なるべく最小労力でとにかく見られる程度のことで我慢することにした。最小労力で胡魔化す術は実験の方で大分こつが分っているので、墨の濃度を色々かえたり、線の形だの太さだのを工夫したりして、順序立てて色々やって見て、偶然に巧いところにぶつかろうという余り正当でない方法を採用することにした。