후리가나로 읽는 일본 고전
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なんばんひわもりうこんまる
南蛮秘話森右近丸
国枝 史郎
国枝 史郎의 南蛮秘話森右近丸(なんばんひわもりうこんまる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,869자 · 112화면
さぞ横顔がよいだろう、そう思われるような高い鼻、いわゆる皓歯それを蔽て、軽く結ばれている唇は、紅を注したように艶がよい。笑うと左右にえくぼが出来る。色が白くて痩せぎすで、婦人を想わせるような姿勢ではあるが、武道鍛錬だということは、ガッシリ据わった腰つきや、物を見る眼の眼付で解る。だが動作は軽快で、物の云い方など率直で明るい。どこに一点の厭味もない。まずは武勇にして典雅なる、理想的若武士ということが出来よう。
かの有名な森蘭丸。その蘭丸の従兄弟であり、そうして過ぐる夜衣笠山まで、巫女を追って行った若武士なのである。信長の大切の命を受け、京へ急いでいるところであった。
天正七年春の午前、湖水の水が膨らんでいる。水藻の花が咲いている。水鳥が元気よく泳いでいる。舟が通ると左右へ逃げる。だがすぐ仲よく一緒になる。よい天気だ、日本晴れだ、機嫌よく日光が射している。
舟はズンズン駛って行く。軽舟行程半日にして、大津の宿まで行けるのである。
矢走が見える、三井寺が見える、もう大津へはすぐである。
とその時事件が起こった。どこからともなく一本の征矢が、ヒュ――ッと飛んで来たのである。