후리가나로 읽는 일본 고전
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なんぶのはなまがり
南部の鼻曲り
久生 十蘭
久生 十蘭의 南部の鼻曲り(なんぶのはなまがり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,683자 · 25화면
四
四
モオリーはどれほど夢中になって鮭罐と取り組んだか、それを仔細に物語ると、モオリーという人間の剛情さがわかって面白いのだが、ここでは深く触れずにおこう。
モオリーは暇があれば屑肉と空罐で熱心に罐叩きの練習をしていた。罐叩きの音でうるさくて眠られないと近所のキャンプから苦情がでると、河岸に繋留してある平底船へ行ってやった。
モオリーの執念はなんとかしておれのレコードを破って鼻を明かせたいというのだったろうが、おれのレコードを破る前にモオリーのほうが先にまいってしまった。
まいったといっても死んだのではない。たいして丈夫でもないくせに、あまり無理な頑張りをつづけたので、過労が重なってぶっ倒れてしまったのである。
無理といえば、モオリーの身体でアラスカなどへやってきたことがそもそも無理なので、結局のところ、モオリーがやっていることはなにひとつ無理でないものはないのだから、それやこれやでひどい貧血症をおこし、貴婦人のようにむやみに卒倒するのには弱った。それでもエスキモーの肩にすがって剛情にキャナリーへ出てきたが、まもなくそれもきかなくなってどっと寝こんでしまった。