후리가나로 읽는 일본 고전
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
泉 鏡花의 卵塔場の天女(らんとうばのてんにょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 47,251자 · 94화면
「ははあ、お火鉢の方は、先祖代々だけれど、――この蒲団は新規だな。床に和合神の掛ものと。」
「その菊は――お手製の、ただ匁と……」
と、眦の切れた目をちょっと細うして莞爾しながら、敷居際で町家風の行儀正しく、私が面喰ったほど、慇懃な挨拶。
「おお、障子が新しくなって、襖が替った、畳も入かわって――いや、天井の隙間まで紙が貼れました。あすこから、風が吹込んで、障子の破れから霰が飛込む、畳のけばが、枯尾花のように吹かれるのがお定りだったがな、まるで他家へ行ったようだ。」
「それでもやっぱり、私の内さ、兄さん……」
と颯と寂しい影がさしたが、
「兄さんが大好きで、そっちの物置の窓から、よく足をぶら下げて屋根を覗いた、石菖鉢の緋目高ね……」
と、唇か、瞼か。――手絡にも襟にも微塵もその色のない、ちらりと緋目高のような紅が、夜の霜に山茶花が一片溢れたようにその姿を掠めた。
「親代々、まだ続いて達者でいます。余りかわったかわったと云うんなら、あれを一つ御馳走してあげましょうか。娘の時、私の額の疵を、緋目高だと云ったお礼を兼ねてね。」
「串戯じゃあない……」
そこで旅籠屋に膳立の出来ている事を言って今夜の馳走を断った。