후리가나로 읽는 일본 고전
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
泉 鏡花의 卵塔場の天女(らんとうばのてんにょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 47,251자 · 94화면
全く三保の浦から松の枝ぐるみ霞に靉靆いて来たようでしたよ。……すぐわきの築山の池に、鶴が居たっけ、なあ……姉さん。……運動場で売っていた、ふかしたての饅頭が、うまそうで堪らなかったが、買えなかった。天人の前に、餓鬼が居りゃ世話はない。」
と云って苦笑しつつ、ほろりとした。
橘八郎は、故郷の初の舞台において、羽衣の一曲を勤めんとするのである。
話頭が転じた。――
何の機掛もなかったのに、お悦が、ふと……
「……おひささん……」
とこう言い出したのが、私の耳を打った。
「……お久さんから便りがあったのでしょう、兄さん。」
私たちが、もう立構をした時で。
火鉢に中腰を浮かした膝が揺れて、八郎の顔がちょっと暗く見えた。沈んだ声で、
「……ありました、ありましたがね。」
「いいえね、……この春ごろでしたよ、ふいと店へ見えてね、兄さんの所番地はッて聞いたんですの。何でも十何年ぶりとかで、この土地へ帰って来ましたってね……永い間、北海道も、何とかッて、ずッと奥の炭坑の方に居たんですってさ。」
「僕は返事を出しません。」
と、やや白けて言う。
「そうですか。」
「で、どんな様子をして……いや、聞くまい、薄情らしくって、姉さんに恥かしい。