후리가나로 읽는 일본 고전
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
泉 鏡花의 卵塔場の天女(らんとうばのてんにょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 47,251자 · 94화면
七
……
七
土地に大川通がある。流に添ったのではない。優しい柔かな流に面し、大橋を正面に、峰、山を右に望んで、橋添には遊廓があり、水には蠣船もながめだけに纜ってあって、しかも国道の要路だという、通は賑っている。
この土地へ来て、第三日目――八郎が舞台に立った――その夜九時半頃、……結たての円髷に薄化粧して、質実だが黒の江戸褄の、それしゃにはまた見られない、こうとうな町家の内儀風の、しゃんと調ったお悦と、急き心に肩を揃えて、私は、――瀬戸物屋で――骨董をも合わせて陳列した、山近き町並の冬の夜空にも、沈んだ燦爛のある窓飾の前へ立った。
「……ござんせんね。」
「ありません。」
覗くまでの事はない。中でも目に立った、落着いて花やかな彩色の花瓶が一具、まだ飾直しもしないと見えて、周囲一尺、すぽりと穴のあいたようになっているのだから。
気の早いお悦が、別して一場合だったから、つかつかと店へ入って、
「御免なさい、」
「へい、これは。」
亭主が居合わせた。
「お昼ごろ、連の人と頂きました花瓶なんですがね、可なり大きさのあるこわれものですから、お店で、すぐ荷造りをして頂くか、それとも一旦、宿の方までお受取りしようか、……とにかく、もう一度うかがう事になっていました……」