후리가나로 읽는 일본 고전
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おじとおいと
叔父と甥と
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 叔父と甥と(おじとおいと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,487자 · 5화면
地に墜ちて殻ばかりなり秋の蝉
二十四日、嫩会の人々打ちつれて青山へまいる。きょうも晴れたれど朝寒し。
八人の額に秋の寒さかな
その帰途、人々と共に代々木の練兵場をゆきぬけて、浄水所の堤に出づ。ここらは英一が生前しばしば来りてスケッチなどしたる所なり。その踏み荒したる靴の跡はそこかここかと尋ぬるも甲斐なし。堤の秋草さびしく戦ぎて、上水白く流れゆく。
足あとを何処にたづねん草紅葉
逝くものを堰き止め兼ねつ秋の水
二十五日、所用ありて上野までゆく。落葉をふみて公園をめぐるに、美術学校の生徒らしきが画架など携えてゆくを見る。英一も健かならば、来年はかくあるべきものをと、またしても眼瞼の重きをおぼゆ。
払へども落葉の雨や袖の上
二十六日、今夜も眠られず。臥しながら思うに、大正元年の秋、英一がまだ十歳なりける時、大西一外君に誘われて我と共に雑司ヶ谷の鬼子母神に詣でしことあり。その帰途、柳下孤村君の家を訪いしに、孤村君は英一のために庭に熟せる柿の実を取って遣らんという。梢高ければ自ら登るは危しとて、店の小僧に命じて取らするに、小僧は猿のごとくにするすると梢まで攀じ登りて、孤村君が指図するままに、そこの枝かしこの枝を折りて樹の上よりばらばらと投げ落せば、英一よろこびて拾う。