후리가나로 읽는 일본 고전
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とりかえしものがたり
取返し物語
岡本 かの子
岡本 かの子의 取返し物語(とりかえしものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,882자 · 28화면
源右衛門(深い思入れ)『それじゃ、そなたは何もかも、承知の上での旅立ちか』
源兵衛『きのう一同会所で相談。御影像と引換えの首は、誰か一人、若衆から出さずは済むまいと聴いたときから、若者頭の此のわたし、心で覚悟はしておりました。それに今朝方思いがけないおくみとの盃。それを済ますと親子の旅立ち、行先を訊いてもただ遠いところとばかり。こりゃてっきり父者が自分の首とわしの首とを引換えに、三井寺から開山聖人さまの御影像を、取戻す心算と知った。なあ父者、永く生きても五七十年、わし等のような素凡夫の首が、尊い御影像に換えられ、御門徒衆一統の難儀を救えるなら、願うても勤めたい親子がもうけ役。ただ気がかりなは、老先短い母御と、若嫁、女ばかりでどう暮して行くやら。お縋り申すは弥陀の御威徳』(合掌)
源右衛門(同じく合掌)『法の為めには不惜身命の誡。やわか功徳の無いことがあろうか。生き残るも、死に往くもあなた任せ。心も軽き一葉船、風のまにまに散って行こうぞ』
源兵衛『もうすっかり、気が落附きました。さらば父者』
(西に向き直る。)
源右衛門『うむ、よい覚悟。わしもあとから直きに行く』