후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
三好 十郎의 叢書名著の復興1 恐怖の季節(きょうふのきせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,544자 · 508화면
5 筑波山麓道
カット明るい晩春の日の真昼。
沼田宿より筑波山上に通ずる一本道。舞台正面に道をふさいで、急拵えに生木の棒杭で組上げられた物々しい柵と中央の門。左袖に花をつけたおそ桜二、三本。柵の前、門の両側にズラリと突立てられて並んだ抜身の長槍がキラキラ輝いている。右側に急造の石の竈にかけられて湯気を立てている大釜。――ここは、天狗党本隊が筑波を出て宇都宮、日光へ押寄せて行ってから数日を経た留守隊の守備線で山上の本拠に通ずる道の第一の番所にあたっている。山麓沼田宿の方、即ち揚幕を出た道は花道から本舞台にかかり、柵の門より奥へ通じ、爪先登りに右へ曲り込み、右手奥に見える崖の上へ消える。右袖にあたって二、三十人の留守軍遊隊と一番隊の一部がたむろしている心持。
開幕前に男のドラ声で歌――ハイヨ節。初め一人の声で、後、他の一人がこれに和して。
声 シタコタ、ナイショナイショと。おまえ何をする荷物をまとめ、ハイヨ、逃げて入町のう皆さん、気がもめる、シタコタ、ナイショナイショ。ハハハハハ、シタコタ、ナイショナイショと。
(歌声の中に幕開く。柵前、左手、桜の下あたりに腰を下して槊杖で小銃の銃身を掃除している遊隊々士一。